9月にグローバル版の発表が噂されているシャオミの8インチゲーミングタブレット「Xiaomi Pad mini(?)」。
そのベースモデルと予想される中国版「Redmi K Pad」を検証用に購入したので、使用感を中心に紹介いたします。
Red K Pad
















「Redmi K Pad」の最大の特徴は、何と言っても片手で持てる8インチサイズでありながら、最新のSoCであるDimensity 9400+を搭載している点です。
従来の8インチサイズのAndroidタブレットは、漫画やYouTube視聴用の低価格・低性能なモデルが主流でした。
しかし、ここ最近は『鳴潮』、『原神』、『ゼンレスゾーンゼロ』、『崩壊:スターレイル』などの高負荷がかかるゲーム用に、中華系メーカーを中心に「Redmagic Astra」や「Legion Y700 Gen4」、「iPlay 70 mini Ultra」などが相次いで販売されています。
シャオミについては、これまで低価格のコストパフォーマンスモデルは販売されていましたが、Antutu100万点以上の高性能モデルがない中で、ついに発売されたのが「Redmi K Pad」です。
8インチサイズのタブレットは、ゲーミング用として重すぎず小さすぎず、親指でのボタン操作がしやすいなど、ゲーム用として最適なサイズだと感じます。 ただし、コントローラーを接続して据え置き機として遊ぶ場合は、逆に大画面の12インチ以上がおすすめです。
ラーを接続して据え置き機として遊ぶ場合は、逆に大画面の12インチ以上がおすすめです。
本体と同時に公式のケースも購入しました。白とグレーの中間色のような色合いの背面がレザーのケースとなっています。手触りもよくRedmiのロゴが入っていて安っぽさはまったくありません。さすが純正です。
そして特徴的なのが幅3cm程度のバンドです。表面は背面と同じレザー素材で手前に引っ張るとアーチを描くように形が変わり最後まで引くと上部の留め具がカチッとはまる仕組みになっているので固定されます。
このアーチになっている部分でタブレットスタンドになったり手を通して持つこともできます。特に手を通した状態での使用感は想像よりも良くて他のケースメーカーも真似をしたほうが良いのではと思えるほどよくできています。
ただし今のところは問題ありませんが耐久性については少し心配があることと白系なので汚れは気になるかもしれません。
中国版について
今回紹介する中国版の「Redmi K Pad」については、基本的に購入はおすすめできません。
ブートローダーアンロックが事実上不可能なため、ADBでグローバルROMやeu.ROMを書き込むことができない上に、言語も英語、中国語がメインで日本語には対応していません。 また、初期状態ではGoogle Playもプリインストールされていません。
Androidベースの中国向けHyperOSを搭載しているため、Googleアシスタントが使えなかったり、位置情報取得の制限があったり、ウィジェットも中国アプリしか対応していないなど、日本向けOSとの違いは多くあります。


ここまで聞いて「よく分からない」という方は、購入すると後悔することになるため、国内向けの発表を待ちましょう。
ただし、Google Playは簡単にインストールすることも可能で、ADBコマンドで簡易的な日本語化(一部アプリ、一部設定表示)も可能になっているので、「そんなことは知っている」という方は迷わず購入しましょう。 中国版の最大のメリットは価格です。Dimensity 9400+搭載のタブレットが5万円台で購入できてしまいます。
私自身もネットで調べながら1時間程度で設定することができました。
Google Playからインストールするアプリは当然、日本語に対応しているので、一度設定してしまえば普段と同じように使用できます。


また、シャオミの便利機能であるセカンドスペースも問題なく使用できました。
性能
発売日 | 2025年6月26日 |
カラー | ブラック、グリーン、パープル |
サイズ | 205.1 x132 x 6.5mm 8.8インチ(16:10) |
重量 | 326g |
画面 | IPS液晶、165Hz、700nits、403PPI |
OS | HyperOS 2(Android 15) |
SoC | Mediatek Dimensity 9400+ |
メモリー | 8~16GB/256GB~1TB UFS 4.1 |
SIM / SDカード | 非対応 |
カメラ | 13 MP(リア)、8 MP(フロント) |
スピーカー | ステレオ (Dolby Atmos) |
端子 | USB-Cポート 2個 |
バッテリー | 7500mAh |
充電 | 67W急速充電 / バイパス充電 |
「Redmi K Pad」は、まさにゲーミングタブレットと言える性能となっています。
Dimensity 9400+はAntutuで300万点をを超えるポテンシャルがあり、Snapdragon 8 Eliteに匹敵する現時点での最高スペックのSoCとなっています。
実際にデフォルトの設定でカバーを装着した状態でAntutu266万点を出すことができました。

ハイスペックSoCは発熱対策がしっかりできているか心配になりますが、「Redmi K Pad」は最も熱くなるSoCが本体中央に位置し、12,050m㎡のベイパーチャンバーを搭載することで放熱効率を上げて、グリップエリアでは-4℃温度を低く抑えることができます。
実際の使用感としては、ゲームをしていると熱くはなってきますが、気になるほどは熱くならないという印象です。
また、バッテリー充電を介さずに直接本体に給電するバイパス充電にも対応しているのは嬉しいポイントです。
リフレッシュレートについては165Hzに対応しています。
USBポートは2個搭載しているので、充電しながらコントローラーやヘッドホンを接続するような使い方もできます。
ステレオスピーカーについては、横持ち時に両サイドの手で塞がない位置に搭載されています。
コストカット
ゲーミングタブレットとして性能を紹介しましたが、今回の「Redmi K Pad」は日本円換算で5万円台で購入できる高コスパモデルとなっているため、当然コストカットしている部分もあります。
一つは液晶画面です。 今回は有機ELではなく液晶が搭載されました。 屋外で使うことが多い方や高精細な映像を楽しみたい方は注意が必要です。 ただし、最近の液晶画面は十分綺麗で明るく視野角も広いので、個人的にはデメリットにはなりません。
二つ目は指紋認証非対応です。 画面の解除は顔認証とパスコードのみとなっています。
特にシャオミのスマートフォンは、セカンドスペースというPCで言うユーザーの切り替えのような機能があり、セカンドスペース用の指紋を登録しておくことで簡単にユーザーを切り替えることができます。
指紋認証がない場合でもパスコードで切り替えはできますが、パスコードを入力している最中に顔認証が通ってしまい、パスコード入力ができなくなってしまうため、個人的には指紋認証は付けてほしかった機能です。
三つ目はカメラです。 リアカメラは最近では珍しいシングルカメラとなっています。 ゲーミングタブレットでカメラを撮る人は少ないと思いますが、あくまで記録用写真と思っていた方がいいでしょう。
iPad miniと大きさ比較



iPad mini 第録世代と大きさを比較してみました。
縦、幅、厚さ、重量の全てRedmi K Padの方が大きく重くなっています。
幅は約3mm、厚さは0.2mmしか変わりませんが、縦は約1cm長くなり重さは約30g重くなっています。
そもそもOSが違うので比較対象にはなりませんが参考までに紹介します。
おすすめのゲーミングタブレット
現状Redmi K Padは日本国内では購入ができないので国内で購入できるおすすめのタブレットを紹介します。



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